TOYOTA
◆FT-86:ラリー・ダートトライアル
ミッション:RH-90 75w-120 デフ:RH-90 85w-140
ギヤーの破損を防ぐため他社85w-140の高粘度のオイルを使用していた。
しかしエンジンが温まるまでシフトが硬く困っていた。
高温域で長時間走行すると粘度が低下し、シフトが渋くなってくる。
RH-90の75w-120を入れたところ、低温域~高温域までシフトフィーリングはかわらず、
朝コースに来た時と同じフィーリングで帰れた。
オイル交換は、練習走行3回くらいで交換している。
タイムアタック車の場合、今までは油温が上昇してくると熱ダレでシフトが渋くなった。
RH-90/75w-120に交換してからはこの問題は解消された。
◆FT-86:N1耐久、5時間・24時間レース
ミッション:RH-90 75w-120 デフ:RH-90 85w-140
耐久レースの場合は、高温域で長時間走行する為にあらかじめ粘度の高いオイルを使用。
ギヤーオイルによるトラブルはない。
FT-86のMTオイルは特殊な使用条件を除き、RH-90 75w-120がベスト。
◆MR-2:ダートトライアル
ミッション:RH-90 75w-140
他社85w-140を使用しており、油温が上昇するまでシフトが硬い現象が起こっていた。
RH-90の75w-140に交換後、低温から高温までシフトフィーリングに変化がなくなった。
オイル交換は3回走行で1回となり、大幅に交換サイクルが伸びた。
◆ヴィッツ:スプリントレース
ミッション:RH-90 75w-120
ミッション内のフリクション(潤滑抵抗)を最小限にするため、低粘度の他社ギヤーオイルを試していた。しかし高温時になると低粘度のオイルの為、シフトフィーリング悪くなり、デフの効きも悪くなる。しかし、高粘度のオイルを使用するとフリクションが増してしまった。
FF車のため、LSDの効きのみを考えると、ギヤーオイルの粘度は硬いものを使用したいが、そうするとフリクションが増大してしまう。ミッションのみを考えると、柔らかい粘度が適切。オイルの選出に大変悩んでいた。
その後RH-90 75w-120を使用。デフの効き、MTのフィーリング問題なし
オイル交換は3回走行で1回となり、大幅に交換サイクルが伸びた。
NISSAN
◆シルビア(S-13・14・15):ドリフト
ミッション:RH-90 75w-120 デフ:RH-90 85w-250
ドリフト車は、エンジン回転を落とさずシフトする。
ギヤの損傷を防止するために他社ギヤーオイル85w-200の高粘度を使用していた。
しかし低温域ではシフトが硬く苦慮していた。
当社も同様にRH-90の85w-200を勧めていましたが、ミッション内のフリクションを考えた場合、高粘度のオイルを高回転で攪拌(かき混ぜる)すると潤滑抵抗により油温が上昇してしまう。
その為、低粘度のオイルで対応できないかテストを開始した。
その結果、1シーズン通してRH-90 75w-120で問題がなくなった。
オイル交換は3回走行で1回となり、大幅に交換サイクルが伸びた。
◆スカイライン R-34 GTR:タイムアタック・ロードレース
ミッション:RH-90 75w-120
ゲトラグMTの指定のオイル(ATFオイル-100℃の粘度 7㎟/s)を入れていた。
しかし、スポーツ走行では油温が上がってくるとシフトが渋くなる。
又、強化クラッチに交換した車の場合、ミッションから異音が発生した。
この問題を解消すべく、RH-90 75w-120(100℃の粘度 21.99㎟/s) を使用。
低温から高温まで、スムースなシフトができ、ミッションの異音も大幅に低下した。
オイル交換は3回走行で1回となり、大幅に交換サイクルが伸びた。
ゲトラグMT搭載車・34GTR/80スープラにもおすすめ。ミッション(RH-90 75w-120)、デフ(RH-90 85w-140)
HONDA
◆S660:スポーツ走行
ミッション:RH-90 75w-80
ホンダS660指定オイルを以前使用。高速道路を長時間走行し、インターを出たところでシフトが入りにくくなった。
S660専用のミッションオイルの開発を始める。既存のRH-90の75w90を入れてみたが、夏なのにミッションが渋くなった。更に粘度の柔らかい75w-80を作り、テストを重ね機械式のLSDにも対応させた、S660に最適な専用オイルを完成させた。開発から2年経過しているが、トラブルはない。
◆S2000:スポーツ走行
ミッション:RH-90 75w-120 デフ:RH-90 85w-140
S2000のミッションは粘度が少しでも硬くなると、低温時にシフトは渋くなり、軟らかすぎると高温時に渋くなる。色々テストを重ねたが、HONDA純正の10w-30に落ち着いた。
しかし、長時間走行するとシフトが引っかかるという問題は解決できず。
ホンダ車は他社と違い、シンクロの形状クリアランスも独特です。
これを解消すべく、RH-90の75w-120を使用。
その結果、四季を通してシフトフィーリングも安定し解決された。
◆インテグラ(DC2/DC5、Type-R)、シビック:スプリントレース・タイムアタック
ミッション:RH-90 75w-120
他社の75w-120のエステルをベースとしたミッションオイルを使用していたが、製品が沈殿していて不安を感じていた。商品の耐久性もいまいちで、レースの度オイル交換をしていた。
当社のRH-90の75w-120のミッションオイルを使用後、低温域から高温域のミッションのフィーリングも変化なく、デフの効きも良くなった。
◆トゥデイ、ビート:軽四耐久レース
ミッション:RH-90 85w-200
ミッションのオイルが1.2Lしか入らず、長時間走行する為オイルがもたず困っていた。
最初RH-90の75w-140を使用したが、レースの後半ミッションが入りにくくなる為、RH-90の85w-200に切り替えた。
始動の低温域で少しミッションが硬いということはあったが、ミッションのシフトはスムースになり高温になってもミッションのフィーリングが変わらず、レース後半も問題なかった。
オイル交換は1レースごとに交換。RH-90の85w-200は軽四耐久におすすめです。
SUBARU
◆インプレッサ:ラリー・ダート
ミッション:RH-90 75w-90 デフ:RH-90 85w-140
インプレッサは独特のミッション構造をしていて、LSDもミッションと一体になっている為、オイルの粘度選定が難しい。いろいろ試したがなかなか決めかねていた。
RH-90の75w-90を入れたらシフトもスムースになり、LSDの効きも良くなった。
MATSUDA
◆RX-7、RX-8:スプリントレース・タイムアタック
ミッション:RH-90 75w-120 デフ:RH-90 85w-140
RX-8はアイシン6速の為、トヨタの86や日産のシルビア/S-14で実績のあるRH-90の75w-120を使用している。
RX-7は、80w-140を入れていた車両を使用。高馬力の車だったため、80w-140の粘度選定をしていたとのこと。ミッションが温かくなるまで、渋くて大変だった。更に耐久性も悪く、1レース毎にオイル交換をしていた。
RH-90の75w-120に交換後、低温域から高温域ともにミッションのフィーリングが良好になった。
MITSUBISHI
◆ランサーエボリューションⅧ以下:ダート・ラリー・タイムアタック
ミッション:RH-90 75w-120 デフ:RH-90 85w-140
4輪駆動車の為、低粘度のオイルだとすぐタレてしまい高粘度だとミッションが渋いという、スバルのインプレッサと同じ悩みがあり、これというオイルが決まっていなかった。
RH-90の75w-120を使用すると問題は解決でき、オイル交換も大幅に延長できた。
外車
◆フェラーリ348:ストリート走行
ミッション:RH-90 75w-120
全体的にシフトが渋く、特に2速が入りにくく困っていた。
スタート時には2速をとばすこともあった。
スポーツ走行で油温が上がってくるとシフトが渋くなっていしまう。
RH-90の75w-120を入れたところ、2速もスムースに入るようになった。
その後走行会に参加。サーキットへ行く時(自走)のシフトフィーリングと同じフィーリングで帰ることができた。
◆ポルシェ ボクスター:ストリート走行
ミッション:RH-90 75w-140
スタート時に少しの間シフトは渋いが、街乗りでは問題ない範囲だった。しかし、高速道路で長時間走行した後にシフトが硬くなった。ミッションオイルはメーカー推奨のオイルを使用していたが、オイル交換をした際に沢山の鉄粉が付着していた。ミッションオイルの極圧剤に問題があると思われる。
ミッション内をフラッシングして、RH-90の75w-140を入れる。低温域から高温域までシフトフィーリングは良好になる。15,000km走行してミッションオイルを交換すると、以前のような鉄粉の付着はなくなった。